シングルモルトウイスキーのページ

 

Tasting Notes
Fellow&Fellowのスタッフとソサエティーのパネラーの試飲評を毎週ご紹介します。

  年月日 Code   年月日 Code
第1回 2005.11.19. 53.75 81.7 62.9 第11回 2006.2.18. 14.9 50.9 121.6
第2回 2005.11.26. 61.19 4.92 7.24          
第3回 2005.12. 3. 13.30 12.7 36.19          
第4回 2005.12.10. 41.20 115.3 91.16          
第5回 2005.12.17. 107.7 76.27 55.14          
第6回 2005.12.24. 1.122 1.125 7.28          
第7回 2006. 1. 7. 23.48 24.80 38.13          
第8回 2006. 1.14. 26.17 52.16 24.74          
第9回 2006. 1.28. 3.112 4.106 9.37          
第10回 2006. 2. 4. 26.43 33.56 33.57          
第1回 2005.11.19.
No.53.75 Caol Ila 10yrs 60.9% 歯科医のガスマスク
パネラー
53.75 銀色にきらめくこのモルトは、おそらくアイラ島の入江近くにある蒸留所でリフィルのバーボンカスクの中で熟成されたものと思われる。最初にノージングした時、私達は口を揃えて、『カラメル』と言った。そして、バニラ、綿菓子、いくらかの塩気、煙と焦げたベーコンが感じられた。この蒸留所の他のカスクのいくつかに比べると、かなり穏やかなモルトだと思い、それから飲んでみた。舌の味覚球への攻撃はかなりのものだった。唐辛子に木炭、それから、歯科医のかけるガスマスクが古くなったような甘いゴムの奇妙な風味が現れた。水を加えると甘みが出て、モルトはおとなしくなり、とても飲みやすくなった。フィニッシュには魅力的なスモーキーさがあり、甘ったるい。アイラファンを満足させる一品。
スタッフA スタッフB

Top Note:かなり強力なスモーキーさとアルコールの刺激臭が感じられる。
Middle Note:鼻に抜ける香りはやはりIslay特有の正露丸の香り。飲み口は個人的には他のIslayに比べて辛口で苦味も感じる。Dryな印象を受けた。
Last Note:ほんのかすかな甘い香りと煙くささを感じる。
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆

香りを嗅ぐとスモーキーな香り(ピート香?)がし、強いアルコールの刺激がツンと来る感じ。飲み口も舌に強い刺激が来る感じで、加水すると香りは弱まるが甘味が前に出る感じ。あと加水した水のせいかもしれないが苦味(泥臭い様な苦味)も少し感じる。
総合評価 ★★★★★★☆☆☆☆
No.81.7 Glen Keith 10yrs 55.6% バブルガムとアメリカン・クリームソーダ
パネラー
81.7   1957年から60年ごろに、製粉工場の構内に建てられた近代的な蒸留所。シーバス・ブラザーズ社が、シーバス・リーガルとパスポートのモルトを生産するために、キースにある同社所有の愛すべきストラスアイラ蒸留所の向かい側に作ったもの。1900年以降、スコットランドで建てられた最初の蒸留所である。もともと、トリプル蒸留を行うために設計され、スチルが3基あったが、1970年にさらに2基増設された。色は中程度の金色で、アメリカ産のホグスヘッドで熟成されている。  このウィスキーには、まず、クリーム状の蜂蜜や、刻んだアーモンド、かすかなドライシェリー、バブルガム、アセトン、人工的なリンゴと洋なしの香りがする。スペイサイド産ウィスキーに典型の香りで、水を加えるとさらに典型的な香り(プラスチックのバケツ、マニキュアの除光液)となるが、最後には、干からびたパルメサンチーズのような奇妙な香りが出てくる。風味には、軽い甘みのある人工的なフルーティーさとハードキャンディ、それからバニラとクリームソーダ、やがて少し苦味が感じられ。軽くてフレッシュなウィスキー。
スタッフA スタッフB
Top Note:甘い香りやフルーティーな香りがする。
Middle Note:飲んだときに甘さやフルーティーさが口の中で一気にはじける感じがする。
総合評価 ★★★★☆☆☆☆☆☆
和菓子にハチミツを足した様な独特の甘味と香りがあり、甘味が強くマッタリとした感じで、パチパチと舌の真ん中で弾ける印象。
総合評価 ★★★★☆☆☆☆☆☆
No.62.9 Glenlochy 23yrs 56.1% ロジャー・アンド・ガレットのカーネーション・ソープ
パネラー
62.9  フォート・ウィリアムにあったこの蒸留所は20年前に閉鎖されたが、建物のいくつかはまだ残っており、アパートに転用されている。設立は1898年で、1930年代後半から1950年代の初めまでの間、ウィスキー業界では逸話の多いジョセフ・ホッブズが所有していた。この蒸留所の製品には、限定ボトリングやボトラーものでたまにしかお目にかかれない。色は完全な金色である(リフィルホグスヘッドで熟成されている)。香りについてはまずウッディな印象がある。ちょうど、空っぽの机の引き出しを開けた時のような香りだが、それと共に芳しい香りも感じられ、それが、スイトピー、カーネーション、石鹸(より正確には、ロジャー・アンド・ガレットのカーネーション・ソープ)へと展開する。驚くほどフレッシュで芳しい香りである。この段階での風味は、口をさっぱりさせてくれる感じで、快い甘みがある。『砂糖がけの花を噛んでいるよう』で、酸っぱいドロップを思わせるフレッシュな酸味がある。水を加えても香りが良くなることはなく、むしろ、蝋のような香りが強まる。風味はやはり甘く、酸味があり(シャーベット、酸っぱいドロップ)、フレッシュで切れがある。魅惑的なウィスキーである。
スタッフA スタッフB
Top Note:甘くフルーティーな感じの香り
Middle Note:香りとは別に口の中に軽い苦味を感じピートの香りも感じられる。
Last Note:さいごにはやはり甘くフルーティーな香りがする。
香りの残り方は長い間持続する。
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆
人的には香り味共にあまり特徴が感じられず、好みで無い味と言うのが第一印象で、Glenkeith 81.7を飲んだ時に感じたハチミツ的な甘味を少し感じる。香りは長く後を引く感じ(ロングノーズ)
総合評価 ★★★★☆☆☆☆☆☆
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第2回 2005.11.26.
No.61.19 Brora 21yrs 59.7% ろうそくの蝋とタブレット
パネラー
61.19  1982年にカリラ蒸留所が改修を行っていた間、この蒸留所は、ブレンダーの要望に合わせて、ピーティングを強くしていた。北東の海岸部の離れた所に位置しており、隣にある村の名前がついている。このウイスキーはレフィルのホグスヘッドで熟成され、18金のような素晴らしい金色をしている。香りには驚くほどトゲがあり、近寄りがたい。乾いたピートの匂いが鼻に付く。しかし、ストレートで飲むと、このモルトは基調である蝋のような香りが前面に出てきて、全体に胡椒のような甘さが感じられ、心地よい味である。水割りにすると、香りを付けた蝋(これも基調の香りである)に、「バニラの香りをつけた砂糖」でできたタブッレト、草の香り、それに、やや土くさいピーティーさが引き出される。風味はこの蒸留所のウイスキーの典型で蝋のような口当たりに香りつきの煙、軽い甘味(しかし、フィニッシュではドライになる)と温かみがある。非常に卓越したモルトの名に恥じない一品。
スタッフA スタッフB
Top Note:セメダインの香り(?)とフルーティーな甘味を感じる。
Middle Note:飲み口はかなりコッテリした感じの印象。
Last Note:色々な香りが鼻に抜けるが何の香りなのかはよくわからない。セメダインの香りがするような気がした。
総合評価 ★★★★★★☆☆☆☆
コッテリ、ネットリした飲み口で、香りは花の様なフルーティーな感じの香りがする印象。加水すると甘味が前に出る感じで、後味は口の中にネットリ絡み付いて残り、重たくシツコイ様に感じた。
総合評価 ★★★★★★☆☆☆☆
No.4.92 Highlad Park 10yrs 65.5% ガルバルディ・ビスケットとビンテージシガー
パネラー
4.92   オークニー諸島で最も有名なこの蒸留所でできたウィスキーは、ロシア皇帝やデンマーク王、またスペインやポルトガルの貴族がたしなんでいたというから、少なくとも1880年代から高い評判を呼んでいる。このウィスキーは一度熟成に用いた樽で熟成されており、魅力的な琥珀色をしていて、ヨーロピアン・オーク樽から連想させる特徴が多く見られる。最初の香りは軽いピート香で、それがミズゴケとなり、ガリバルディ・ビスケッツ(干しブドウ入りの薄焼きビスケッツ)の珍しい香りが現れ(これか?)、その後にナッツ香が幾分感じられる。ストレートの風味は良好である。甘くて、いくらかのジンジャーと大量の煙がある。加水すると、ヨーロッパ産の木の香りが引き出される。この場合は、一言で言えば、ビンテージカーである。古いゴムと磨いた皮革、それに微かな排気ガスの匂いがする。フェンネルも感じられた。心地よく、たっぷりとした口当たりで、初めは甘く、やがて少し塩気が出てくる。ストレートで味わったときほどは、スモーキーさを感じない。
スタッフA スタッフB
Top Note:香りは特徴的で風呂場の床に敷いてある木の香りがする(樽香?)がその中に軽くスモーキーな香りもする。
Middle Note:口に含むとシェリー樽のような軽く甘い印象も感じられる。
Last Note:香りの持続は少ない。
時間が経つとかなりスモーキーな印象を受ける。このときの香りはIslayのウイスキーとまったく一緒の印象を受けた。
総合評価 ★★★★★★★★★☆
香りを嗅ぐとお線香の様な香りや少しスモーキーな香りも感じられる。口に含むと甘味を感じるがアルコール度数が65.5%と高い為かかなり強い刺激が舌をさし、加水後に香り、甘味が前に出て来る印象。後味はチョコレートを食べた後の様なコッテリとした感触が口の中に残り、香りはあまり長く後を引かない様に感じられた。
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆
No.7.24 Longmorn 25yrs 56.8% いろいろな風味が炸裂
パネラー
7.24  この蒸留所は1867年に、エルギン蒸留所の南に建てられた。同じ名(『敬虔なる人の場所』という意味)の村にある。スペイサイド産ウィスキーの中では評価が高く、ありきたりのシングルモルトではない。わらのような色をしたこのウィスキーはホグスヘッドで熟成されたものである。最初の香りには、プルーンジュース、レモンプディングとミントの芳香が感じられる。香水と微かなしみ抜き剤の匂いもする。水を加えると、クローブかリコリス(甘草)風味のハードキャンディ、角切りのパイナップルとシナモンをかけたリンゴの香りが引き出される。味わおうとすると、シナモン味のオッドフェローズ(砂糖菓子の商品名)のように、多くの風味が広がり、シロップのように甘く、スパイシーである。とても複雑で、うまく年を重ねたウィスキー。
スタッフA スタッフB
Top Note:最初の印象は発酵臭がするように感じられたが樽の香りのとピートの香りの方が強い印象。
Middle Note:フルーティーな印象で口の中に広がる。
Last Note:後味も甘いフルーティーな香りと樽の香りが長く続く。
  個人的にはかなりおいしかった。
総合評価 ★★★★★★★★★☆
香りを嗅ぐと木の香りが感じられ、口に含むとマイルドでクリーミーな口当たりで、香ばしいカラメルぽい香りや、ブドウぽいフルーティーな香り、バーボンを飲んだ時の様な感じや、子供用のシロップのカゼ薬を飲んだ時の様な香りも感じられた。加水すると、味、香り共に弱まる感じで、個人的には加水前の方が美味しく感じられた。後味はウッディーな木の香りが長く後を引く印象。
総合評価 ★★★★★★★★☆☆
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第3回 2005.12.3
No.13.30 Dalmore 12yrs 59.9% ヨーグルトと糖蜜トフィー
パネラー
13.30  所有者が最近変わりキンダル社が経営し、この濃厚なハイランド・モルトはとりわけ葉巻を味わいながら最適とも言われている。我々は葉巻と一緒にこのウィスキーを飲むようにと助言はしない。というのも風味と香りの変化に気づいて欲しいからだ。最初の印象はマカワンズ・ハイランド・トフィー・バーで濃厚。この風味がヨーグルトと糖蜜トフィーと合わさる。水を加えると茹ですぎのトフィーのようになり、甘く、刻んだタバコの香りもする。希釈しない味は興味深い複雑さで、焦がしたトフィーが目立つ。水を加えると、典型的なドライなハイランド・スタイルを楽しましてくれる。美味しい一品。
スタッフA スタッフB
Top Note:一番最初に感じるのはシェリー樽の甘い香りが強力。
カラメルの香りも感じられる。
Middle Note:飲み口は苦いが後になると甘味も少し残る。
Last Note:ピートの香りが残る感じ。甘さも感じられる。
総合評価 ★★★★☆☆☆☆☆☆
Top Note:フルーティーな香りを感じる。
Mid Note:枝豆や茹でたトウモロコシなどを食べた時に感じられる少し青臭い様な香りが感じられ、他にはカラメルぼい甘い香りや、煙草の葉っぱの様な少し渋味のある香りも感じられた。
Fin Note:レーズンぽい香り、チェリーの様な香りが口の中にコッテリ絡み付いて残る印象で、重たい感じを受けた。
総合評価 ★★★★★☆☆☆☆☆
No.12.7 Benriach 17yrs 62.3% 松葉と杉
パネラー
12.7  この蒸留所は、エルギンから2マイル南に行った所にあり、すぐ隣にはもっと名の売れたロングモーン蒸留所がある。1897年に建設されたが、たった3年で閉鎖され、それ以来65年間、休眠状態であった。このサンプルは以前カリラ蒸留所が保有していたと言われている樽からのものだが、真偽のほどは分からない。ピンク色の光を持ったはっきりとした金色をしている。水を加えない状態では、甘みの中に白木と松葉を思わせる香りがする。味はヌガーのように甘く、シロップのような感触があって、ショウガ湯のように体を温めてくれる。水を加えると、入浴剤あるいは松の香りのラドックス(入浴剤や石鹸のメーカーもしくは商品名)と杉の香りが生まれる。水を少し加えても、まだとても刺激があり、白胡椒のような風味があるが、水の量を増すと(増やしても大丈夫)刺激が抑えられ、さわやかになる。興味をそそられる背景を持った優雅なモルト。浴槽につかりながら、ろうそくをともして飲むと最高。
スタッフA スタッフB
Top Note:セメダインの香りと樽(木)の香りがする。
Middle Note:甘くフルーティーな感じ
Last Note:最後に爽やかな芳香剤のような香りが感じられる。
総合評価 ★★★★★☆☆☆☆☆
Top Note:セメダイン臭を感じる。
Mid Note:石鹸の様な香りや、煙草の葉っぱの様な香り、ブランデーの入った洋菓子の様な香りが感じられる。
Fin Note:ウッディーな木の香りが口の中に残る印象。
総合評価 ★★★★☆☆☆☆☆☆
No.36.19 Benrinnes 11yrs 58.0% ファッジとライチの缶詰
パネラー
36.19  この蒸留所の名前は、スペイサイドのこの地域を見下ろす山(2759m)の名前に由来する。その山の頂上には3つの大きな岩がある。蒸留所で使用する水の一部はスカーラン川のものだ。シングルモルトとしてボトリングされることは珍しいが、ブレンダーの間では評判がいい。今回のボトルは興味深く、この蒸留所の典型と言えるもので、好き嫌いがはっきり分かれるだろう。11年の熟成にしては色が薄く、アメリカのリフィル樽を使用したことが解る。長いレッグスが出来、最初の香りは幾分かび臭い。熟成用の貯蔵庫を彷彿させ、より熟成年数の長いウィスキーを思わせる。しばらくするとファッジや、糖蜜も感じ、変化し続ける。加水すると、最初の香りに加え、微かな淡色のフルーツの缶詰めーおそらくライチのような甘さも感じる。ストレートの味はアルカ・セルツァー(甘く、すぐに酸味を感じる炭酸水)を思い出させると委員が表現した。加水すると複雑さが増す。最初は甘くすっきりとしていて、フィニッシュは、カンゾウ、塩、料理用チョコレート。色々ありすぎて書ききれない。
スタッフA スタッフB
Top Noe:セメダインの香りとフルーティーな香りが感じられる。
Middle Note:口の中に最初は苦味を感じるが時間が経つと甘味も感じられるようになる。
Finish Note:口の中にはやはり軽い苦味を感じるが鼻に抜けていく香りはフルーティーさを感じる。 加水すると発酵臭がきつくなる感じがした。
総合評価 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
Top Note:まずセメダイン臭が感じられ、他にワインの様なフルーティーな香り、花の様な香りも感じられる。
Mid Note:アルコール度数が58.0%と高い為か口の中に強い刺激があり、香りは少しスモーキーな印象を受ける。加水すると粘土の様な香りや、カブト虫?の様な香りも感じられる。
Fin Note:お香の様な香りが口の中に残る印象で、香りはあまり長く持続し無い様に感じた。
総合評価 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
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第4回 2005.12.10
No.41.20 Dailuaine 11yrs 61.1% パルマ・ハムと茹でた洋ナシ
パネラー
41.20  あまり知られていない(ここのウィスキーはほとんどがブレンド用に使われる)が、トップ・クラスの蒸留所で、ベンリネスの低い斜面にある、カロンの反対側のスペイに近隣する森林の谷間に建っている。今回のものはとても稀でリフィルホグスヘッドのもの。香りはやや刺激がある。それから軽い肉のようなにおいが出てくる。パルマ・ハム、チョップト・ポーク、ランチョン・ミート(緑とビンクの胡椒の実をかけ、イングリッシュマスタードを塗ったもの)。水を加えるとこの香りは引っ込み、加熱した果物(茹でた洋なし)と茹でたお菓子の香りが出てくる。その奥の方に人工的なチョコレートの香りも少し感じる。ストレートの味(通常しない)は苦くてその後甘くなる。水を加えると適度な酸味が増す。
スタッフA スタッフB
Top Note:かなり強力なセメダインの香りを感じる。
Middle Note:口当たりは粘っこく甘い印象を受けた。 ピートの香りも感じられる気がした。
Finish Note:口の中にはやはり粘っこい甘味と香りも甘い香りが残る。
水で薄めるとフルーティーな甘味が引き立つ感じがした。
総合評価 ★★★★★☆☆☆☆☆
Top Note:セメダイン臭を感じる。
Mid Note:ピート香?やスモーキー(ウッディー?)な香り、チョコレートの様な甘い香りが口の中にフワッと広がる印象で、オイリーな口当たり、苦味も少し感じられる。加水するとビターチョコの香りやハチミツぽい香りがプラスされ、あっさりした味の印象を受けた。
Fin Note:錆びた鉄の様な香りが口の中に残る感覚があり、香りはあまり長く持続しない様に感じられた。
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆
No.115.3 Knochdhu 8yrs 57.4% ラヴェンダー・アイスクリーム
パネラー
115.3  バンフシャーのノック・ヒルの下に位置している蒸留所で作られた濃く、暖かかみのある金色をしたウィスキー。ラベンダーやオレンジの花弁のような美しい花の香りがし、この年数しては熟成がとても良く進んでいる。ニート(ストレート)で味わうと、時々ザ・ヴォルツのデザートとして出されるとても美味しいラヴェンダー・アイスクリームを思い出す。あるティスターは加水すると、焼きリンゴとオレンジ・ゼリーの香りがしたとのこと。風味は、ミントのハッカ・キャンディへと発展し、フィニッシュでは、かすかにリコリスを感じる。今回のボトリングでは、もっとも爽やかなモルト。初夏の晴れた日に野外で飲むのに最適のモルト。ソサエティでもっとも新しく瓶詰めされた第15番目の蒸留所のモルト。
スタッフA スタッフB
Top note:軽く甘いセメダインの香りを感じる。
Middle Note:口の中で一気にはじけて甘味と苦味が同時に出てくる感じ。
Finish Note:あまり香りは残らないがほのかに甘い感じが少し感じられる。
加水すると辛味が少し出てくるように感じられた。
個人的に加水はしないほうが元気があっていいように感じた。
総合評価 ★★★★★☆☆☆☆☆
Top Note:ケーキや洋菓子の様な甘い香りや、ウッディー?な香りを感じる。
Mid Note:甘味と強い刺激が口の中にビキビキと広がる印象で、草や木や水といった物をイメージできる。少し時間を置いた後にもう一度飲むと、甘味はやや弱く感じるが、木の様な(ウッディーな)香りが強く感じられ、微かにスモーキーな香りも感じられた。加水後は辛味と苦味が少し前に出て来る印象。
Fin Note:チョコレートを食べた後の様なコッテリとした後味が口の奥の真ん中のところに残る感じで、Top Noteと Mid Noteの間にギャップを感じる味だと思った。個人的にはMid Noteの方が好印象に感じられた。
総合評価 ★★★★★★★★☆☆
No.91.16 Dufftown 16yrs 58.6% スペイサイドとスカイの遭遇
パネラー
91.16  ダフタウンにあるアーサー・ベルの主要な蒸留所のモルトだが、ちょうど3年前に変更があり、並外れた質のタリスカーが以前熟成されていたカスクに詰め替えられた。顕著なのは、スカイ島の蒸留所のキャラクターがこのボトルの風味にはっきりと影響を与え、スモークとチリの辛さをフィニッシュに導いている。香りからは次に何がくるか想像できない。甘く、レモン・パフと食器洗剤と軽いスポンジがすべて感じられ、しばらくするとレモン・メレンゲ・パイの香りまでする。言われると気づくことだが、ほのかな木の香りもして、スペイサイドの円熟した甘さがありピリッとしたスモークの香りとは違う。とても興味深い一品。
スタッフA スタッフB
Top Note:爽やかな優しい木の香りと樽の香りが印象的だった。 
Middle Note:口の中で甘味とピートの香りが広がる感じがした。軽くスモーキーさも感じられた。
Finish Note:何故かブルーチーズのような発酵臭が感じられた。しかしちょっと表現が間違っているような気がする。次飲んだときにこの発酵臭が感じられるかは自信がない。
総合評価 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
Top Note:セメダイン臭やスモーキーな香りを感じる。軽い印象の香りで、加水するとウッディーな香りが前に出て来る感じで、なぜか昼間のログハウスのイメージが頭の中に浮かんだ。
Mid Note:スモーキーな印象の木の香りがまったりと口の中に広がり、バーベキューの時などに使って、半分墨になった薪の煙の焦げ臭さをイメージする香りが感じられた。加水すると更に焦げ臭い様なスモーキーな香りが口の中に広がる印象。
Fin Note:あっさりした感じで、重くも軽くもなく中間位の印象。香りはかなりスモーキーに感じられた。
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆
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第5回 2005.12.17
No.107.7 Glenallachie 10yrs 62.2% キャラメルをかけたアップル・シュトルーデル
パネラー
107.7  デルメ・エバンスの設計で1967年にマッキンレー(ブレンデッド・スコッチ)のために建てられた蒸留所。ベンリネス山の麓、兄貴分にあたるアベラワー蒸留所の真南に位置している。今回ボトリングしたウィスキーは、活発なアメリカンホグスヘッドで11年熟成させたことにより、淡いきれいな琥珀色をしているが度数は、かなり高い。加水しないと香りは刺々しいが、鼻を刺すほどではない。ベーストリーや焼いたフルーツのコンビネーションによる食欲をそそる香り、リンゴのタルト、洋なしのフラン、そしてキャラメルをかけたアップル・シュトルーデル(果物、チーズ等を薄いパン種で巻いて焼いたドイツ菓子)の香りに落ち着く。スペイサイドのアセトンを感じるにはかなり多く加水する必要がある。クリーンでフレッシュ、かすかに(ヘーゼルナッツ)のオイリーさ、マシュマロ、ココナッツ、ペパーミントも感じる。味わいには、香りから連想するほどの甘さはなく、スムースで(飲み干すと)涼しさも感じられ、甘い麦芽のなごりも感じられる。
スタッフA スタッフB
Top Note:アルコール臭がかなり強く刺激的。
Middle Note:口の中に苦味が広がる。後で粘っこいチョコレートみたいな感じがした。
Finish Note:フルーティーな甘味はあまり感じられなかったがチョコレートっぽい甘味は感じられた。
加水すると樽の香りと木の香りとピートの香りが感じられた。とにかく苦く重たい印象のウイスキー。
総合評価 ★☆☆☆☆☆☆☆☆
Top Note:アルコール臭が強い印象。日本酒やワインぽい感じの香りやウッディーな香りも微かに感じられ、ビール瓶の蓋の様な臭いも感じる。加水するとウッディーな感じの香り(ピート香?)が前に出て来る印象で、加水すればする程ピート香が前に出て来る印象。
Mid Note:パヒューム香?がまず感じられ、その香りがギュッと口の中に広がる印象で、甘味も強く感じられた。時間を少し置いてもう一度飲むと、バーボンを飲んだ時の様な飲み口と、ミルキーな口当たりを感じた。
Fin Note:レーズン入りの蒸しパンを食べた時の様な香りが口の中に絡み付いて残り、重たい印象。
総合評価 ★★★★★☆☆☆☆☆
No.76.27 Mortlach 11yrs 60.0% 熟していないブドウ
パネラー
76.27  マクダフ伯爵から借り入れた土地に立てられた蒸留所の魅力的な金色をしたウイスキー。シェリバットで熟成されているものの、シェリーの特徴が認められない為、テイスターの間で、そのバットがシェリーの熟成に使われていたかどうかが議論の的になった。しかしながら、樽の状態は、本当に素晴らしく、ボトリングされたウイスキーは、年数以上の熟成感を醸し出している。最初に感じられる香りは、缶詰のパイナップルとキャラメルのアップサイドダウンケーキ。加水しないで味わうと、かなり辛口だが、おいしい。加水するとより甘さが感じられ、粉砂糖やレモン・メレンゲ・パイのトッピングのように感じる。その後次第に熟していないブドウの香りが支配的となる。味わいも同様に発展していき、何処となく炭酸グレープジュースの感じもする。とても爽やかで、涼しさも感じられる夏に最適の一杯。
スタッフA スタッフB
Top Note:アルコール臭が強いがその中にシェリー樽の甘さを感じる。
Middle Note:色々な香りが一気にはじける感じがするのと共に爽やかなフルーティーさを強く感じる。ウッディーな香りも感じる。飲み口はストレートな広がり方をする印象を受けた。
Last Note:フルーティーさとピートの香りを強く感じる。
加水するとライチのような香りがする。
総合評価 ★★★★★★★★☆☆
Top Note:まず強いアルコール臭が感じられ、ブドウや木の香りも感じられた。加水後は木やその他の様々な香りと混ざりあって、ライチやその他のフルーツの様な香りが感じられた。
Mid Note:甘味は弱く辛味が勝っている感じで、木の香りが強くスッと口の中に広がる印象を受ける。時間を置くと、粘土ぽい香りが口の中に広がり加水後は、粘土+木の香りや花の様な香りも少し感じられた。味的にはだんだんと甘味が前に出て来る印象。
Fin Note:香りはあまり長く後を引かない様に感じられ、スモーキーな木の香りが口の奥の横の方へ残る軽めのスコッチと言う印象。
総合評価 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
No.55.14 Royal Brackla 8yrs 55.9% マイ・シェリー・アーマー
パネラー
55.14  マクベスの舞台となったこの蒸留所は、王室の証明書をもらった初の蒸留所で、創業してからまだ日が浅いが、素晴らしい実績を残している。熟成年数が若い割には(実際よりも、もっと経っているように見える)、並外れて黒檀色をしている。最初の香りでは、シェリーウッドからくるかすかな硫黄臭のあと、カラメルと焦げた砂糖とロースト用の缶の切れ端と貯蔵庫のにおいがする。味は甘く、ピリッとスパイシーで、胡椒のよう。これらがすべて同時に感じられ、パネリストの一部は、その後、ピンクとブルーのリコリス・キャンディーの詰め合わせを連想したと言った。水をたくさん加える必要はないが、少し入れるとバニラの香りのろうそくと温かいバタースカッチソースにかすかなメントールが引き出される。きっとこれはブラックカラント(黒スグリ)・チューン(訳注;のど飴の商品名)だろう。爽快なウイスキー。
スタッフA スタッフB
Top Note:シェリー樽の香りと木の香りと果物の皮のような香りが感じられる。
Middle Note:口の中で最初は苦味を感じるがそのあとは甘味が広がる。
Last Note:香りはあまり持続しない印象を受けた。
加水すると甘味と辛味が前に出てきてさらに木の香りが強調される感じ。
総合評価 ★★★★★★★★☆☆
Top Note:強いアルコール臭がまず感じられ、粘土ぽい香りや微かにチョコレートの様な香りも感じられる。時間を置くと甘い香りが前に出て来る印象で、加水後はタイヤぽい様な木の香りが感じられた。
Mid Note:マッタリした辛味や粘土臭がスカッとした感じで口の中に広がる印象で、時間を置くとその粘土臭の中に微かな木の香りが感じられる。加水後は木の香りが前に出て来る印象で少しローランドのスコッチにある様な香りも感じられた。Fin Note:香りはあまり長く後を引かない印象で、甘味よりも辛味が強く残り、ソーダ割を飲んだ時の後味に似た感覚も感じられた。個人的にあまり好みの味では無かった。
総合評価 ★★★★★☆☆☆☆☆
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第6回 2005.12.24
No.1.122 Glenallachie 38yrs 48.5% 黒い森のガトー
パネラー
1.122  ベンリネスの裏に建つこの蒸留所は現在でも個人に所有されている数少ない蒸留所である。創立者の子孫が運営している。シェリーカスクに充填することで有名。リフィルホグスヘッド(古いものにはよいことである)だが、明るめの琥珀色をしている。第一印象はマラスキーのチェリー、バイオレットクリームチョコレート、ヘザーの花粉や年配のご婦人の香り、これら全てが黒い森のガトー(チョコレートスポンジまでも)に溶け込んでいる。さらにシガーの煙も感じる。ナチュラルストレングスのフレーバーは活き活きとして、古いコニャックのようである。バランスよく、ドライすぎてもいない(アメリカンオーク)、フィニッシュは非常に長い。一滴の加水で黒い森のガトーの感じは増し、松の実や森の香りやタイのパームツリーも感じられる。フレーバーは甘く、さらにフルーティーになる。フィニッシュは長い。このドラムは熟成年数のわりに非常にいい状態である。
スタッフA スタッフB
Top Note:セメダインの香りと粘っこい甘い香りがする。このセメダインはプラモデルを作っているときのセメダインの香り。時間が経つとセメダイン臭が薄くなってきてシェリーの甘い香りが引き立ってくる。
Middle Note:飲み口はセメダインが口の中で広がりドライな印象を受ける。口の中で香りはあまりはじけないが、後には苦い感じが舌に残りその後に軽い甘味を感じる。
Finish Note:軽く甘い香りと芳香剤のような香りが残る。口の中には苦いキャラメルを食べたときのような感じが残る。
加水すると甘く今まで感じなかった木の香りがする。まさに風呂場のスノコの香り。飲み口は優しくマイルドで木の甘い香りが後に残る。
総合評価 ★★★★★☆☆☆☆☆
Top Note:セメダインか発酵臭。チューインガムの様な香りが感じられ、爽やかな印象を受ける。加水後はすっぱい木の香り(発酵臭)や切り立ての少し粉っぽいような木の香り。甘いブドウガムの様な香りが感じられる。
Middle Note:舌の奥に薄い苦味と甘味がビリビリとくる感じで、少し和風なイメージがする印象。個人的にはあまり癖のない味に感じられた。
Finish Note:甘味と火薬のような香りが鼻の奥の方に長く残る印象で、何故かたくわんを食べた時の後味も感じられた。加水後は緑の杉の木の葉を燻した時のような香りが感じられた。
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆
No.1.125 Glenfarclas 38yrs 44.6% アラビアの喜び
パネラー
1.125  蒸留所は1836年に建設された。1865年以来、カスクストレングスウィスキーのグレン一族が所有している。この琥珀色の神の酒とでも言うべきウィスキーはリフィルホグスヘッドによるものである。とても古いウィスキー、エキゾチックフルーツ(パッションフルーツ)、砂糖漬けのアーモンド、ペンキの香りがする。加水するとシャーベット、レモンボンボン、ナツメヤシの実が現れる。ーまさにアラビアの喜びである。甘美でオレンジ、マーマレード、トフィーの味がする。適量の水またはストレートでもよい。魔法でアラビアンナイトのハーレムを楽しむようにベッドルームで一杯。
スタッフA スタッフB
Top Note:超強力なセメダインの香り(アロンアルファ)時間が経つと木の香りとシェリーの香りが引き立ちセメダインの香りは薄くなる。香りの広がり方は一直線でとげとげしい印象。爽やかでクールな感じ。
Middle Note:口の中で軽くはじける感じがするがマイルドでクリーミーな印象を受ける。フルーティーさをかなり感じるがその中に辛味も感じる。
Finish Note:フルーティーな香りが印象的で温かさや柔らかさを感じる。
加水すると甘味が引き立つが加水しないほうが良いと思う。
総合評価 ★★★★★☆☆☆☆☆
Top Note:封を開けてすぐの香りはまろやかで柔らかく、重厚な印象の木の香りが感じられ、時間を少し置いた後(4〜5分)は、強力なシェリーの香りを感じる。(ナチュラルストレングス)濃いミルクチョコレートのような香りやすっぱいスパイシーな感じの発酵臭も感じられた。加水後は、フルーティーな香りと発酵臭が前に出てくる印象。
Middle Note:舌の中心から奥へ心地よい発酵臭がじんわりと広がる感じで加水後はまろやかな甘味とかすかにスモーキーなウッディーさを感じる。あっさりした印象の味。
Finish Note:鼻の奥に心地よい木の香りや発酵臭が長く残る印象で個人的には色で表現するなら緑色で森林浴をしているようなイメージが残った。
総合評価 ★★★★★★★★★☆
No.7.28 Longmorn 36yrs 52.1% 綿菓子と花火
パネラー
7.28  1894/95年に建設されたこの蒸留所はこの数十年間に規模が拡大した。現地には当初からある水車がまだ存在している。シェリーバットで長い間熟成させることによって、素晴らしいプルーンジュースの色をしている。レーズン、干し葡萄、プルーン、焦がした砂糖、糖蜜のトフィー(キャラメル)にペンキの香が感じられる。ストレートではとてもドライ。しかし、素敵に甘い。綿菓子のようでもあり、花火、クローブ、フルーツ、溶剤といった感じ。加水するとこれが変わる。香りに新鮮さが増し、柔らかくなる、ーフルーツ、洗濯屋、味は素晴らしく甘く、クレームブリュレのよう、バニラトフィー、オレンジの香り。よい香りだ。素晴らしいテイスト、稀であるが、加水するとよい。
スタッフA スタッフB
Top Note:これもセメダインの香りがする。おそらく僕が感じるセメダインはシェリー樽の香りだと思われる。
Middle Note:口の中でとろけるような感じで飲んだ後に青臭さを感じる。甘味も苦味も感じるが恐ろしくさらっとしている。
Last Note:軽く木の香りが残る。その中に芳香剤っぽい感じも感じる。
加水すると香りは優しくなり甘味が前に出てくるが青臭さはやはり感じる。乾いた草原でどんよりした雲の下で飲むイメージ。
総合評価 ★★★★★★★★★☆
Top Note:強力なシェリーの甘い香り。ドライフルーツのような香りや苦い木の実のすっぱい香りを感じる。加水後はカラメル香と発酵臭が前に出る感じ。
Middle Note:苦味と甘味(コッテリした甘ったるいチョコレート)が舌の奥につぶつぶ(炭酸系)くる感じで最後に辛味がくる印象。加水後は甘味が前に出る感じで渋い木の実の香りも感じられる。コッテリした印象の飲み口。
Finish Note:苦味と辛味が舌の奥に残り湿気た木の香りが鼻の奥に長く残る。重たい印象のスコッチ加水後は少し焦げ臭いような木の香りや渋みも感じられた。
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆
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